原油価格を事実に基づいて、考察する

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コロナの影に隠れてエグいことが起こっています…

2020/4/4現在、原油価格が1991年の湾岸戦争時と同価格まで下落しています。

その額19~23ドルです。

1バレルが約160リットルですから1バレル20ドルなら

1リットル12円です!

安過ぎ!水より安い原油!

なぜここまで安くなっているのか?

OPEC+(石油輸出国機構)で合意した「協調減産」が崩壊したからです。

OPECとは、、、

 2019年1月現在、14カ国が加盟している。

イラク 1960年(原加盟国)

 イラン 1960年(原加盟国)

 クウェート 1960年(原加盟国)

 サウジアラビア 1960年(原加盟国)

 ベネズエラ 1960年(原加盟国)

 リビア 1962年

 アラブ首長国連邦 1967年

 アルジェリア 1969年

 ナイジェリア 1971年

 アンゴラ 2007年

 エクアドル 2007年(再加盟、前加盟期間1973 – 1993年)

 ガボン 2016年(再加盟、前加盟期間1975 – 1995年)

 赤道ギニア 2017年

 コンゴ共和国 2018年

wikiより

OPEC+は上記加盟国にロシアをプラスしたメンバーです。

化石燃料の元である原油の産油国たちです。

今まではOPEC+で「協調減産」の体制を整えており、原油価格の維持を「減産」することで市場を支えていました。

市場の価格をある程度操作することで、需要と供給のバランスを保ち、

石油を掘る側にとっても使う側にとっても納得できる価格にして行こうという体制でした。

OPEC+ vs 米! 減産に対し増産を続けたアメリカ!

アメリカでは化石燃料があまり取れないが、シェールオイルがバンバン取れるようになりました。

グラフを見てください。

111-3-2
米国の地域別のシェールガス生産量 経済産業省のHPより
111-3-4
米国の地域別のシェールオイル生産量 経済産業省のHPより

2008年リーマンショックあたりから、採掘技術が発達し低コストで掘れるようになりました。

そのため、今までコストが高くて採算にならなかったシェール燃料が利益になってきたため、アメリカは増産を続けました。

シェールオイルと化石燃料のオイルは多少違いますが、ほぼ同じ用途で使うことができます!

シェールオイルの損益分岐価格

オイルを掘るのにはお金がかかりますから、

採掘の費用 < 販売収益 じゃないと成り立ちません。

ただその損するか得するかの分岐点は、年々下がってきています。

その理由は以下があります。

  • 採掘技術が発達した
  • 採掘技術の多地域へ水平展開した
  • 一ヶ所で大量に採れるようになった
  • 市場に余るくらい供給した

上記3つは時間をかけて徐々に開発していくのであまり問題ではありません。

最後の4つ目は、需要と供給のバランスを崩せば価格は簡単に操作できるので、やり方によっては危険です。

大量に作って安く売るという発想です。

2019年 伊藤忠総研資料より

アメリカは4つ目の作戦を使った(市場にオイルをじゃぶじゃぶ流した)結果、市場の原油価格が下がってきました。

2019年 ニッセイアセットマネジメント資料より

実際にアメリカでシェールオイルが2014年に爆増してから、原油価格は下がっています。

しかし、損益分岐点の価格を超えている15~16年あたりがありますね。

これでは、シェールオイルを掘るほど損をしてしまいます。

なんで損益分岐点以下の価格になったの?

アメリカが損をすることは、決してやりません。

実際損益分岐点より低い市場価格になった時、世界の原油生産の内アメリカの産油量を減らしています。

2019年 伊藤忠総研資料より

これは、アメリカのシェールオイルが売れ過ぎてOPEC+がいい思いをしていなかったからです。

今や「アラブの石油王」ではなく、「アメリカの石油王」と言えます。

OPECは意図的に価格を下げ、シェールオイルの損益分岐価格より低い価格で原油を売り出すことで、アメリカに忠告したのです。

とはいえ、世界一の産油国になってしまったアメリカは産油を止めることはありませんでした。

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2017年以降原油の市場価格が上がったため、さらにアメリカが調子に乗ってしまったという感じです。

原油の価格破壊でロシアブチ切れ!

アメリカがシェールオイルをバンバン掘ったために、OPEC+の逆鱗に触れ、市場の原油価格が暴落しました。

それは、、、

OPEC+による原油増産

です!

OPEC+は今まで減産で対抗してきましたが、もうアメリカの増産には、増産で対抗するぞと決意したのです。

急激な価格の下落は、こうした背景があります。

これでは、アメリカはシェールオイルの採算が取れません。

現在の損益分岐価格は、40ドルくらいなのでアメリカはなんとしてもその価格まで上げるか、損益分岐点を下げるかしなければいけません。

かといって、これ以上大量にジャブジャブ市場に原油を流したら余計赤字になりますから、アメリカと言えど耐えられません。

OPEC+は絶対原油の価格を40ドルまで上げることはしません。

なので、チャートを見て安易に「40ドル代まで戻るだろう」と思ってはいけません。

「アラブの石油王時代」に価格が戻る?

2019年 伊藤忠総研資料より

アメリカの原油生産量は、採掘技術によってある程度予想ができ、それのピークが2020年と言われています。

2020年に1,000万バレル/日くらいをピークにそれ以上行かないとされています。(※シェールのみ)

OPEC 加盟国の生産量は、2020 年代半ばにかけては減少するが、採掘可能量は米国に比べて格段に多 いため、長期的に見れば OPEC の原油生産シェアは再び高まる見込みである

2019年 伊藤忠総研資料より

このように、2020年だけみると今回のように原油価格戦争が巻き起こっていますが、

それ以降になると2000年代の中東産油国時代に舞い戻りそうです。

原因は世界一の消費国中国の存在と、OPECが持つ化石燃料の圧倒的多さです。

中国の原油生産量と輸入量の推移

2015年 JPEC資料より

中国は経済成長率がここ20年高く、それを支えているのは石油(エネルギー)です。

グラフの赤線は中国の原油輸入量の推移なのですが、1995年から毎年前年比だいたい7%で増えています。

そしてその輸入量の80%は中東です。

世界の原油確認埋蔵量

2016年 経済産業省資料より

これを見ると中東が世界の47.3%を持っています。

地理的にも中東と中国は近いため、今後も中国は中東から安い原油を輸入するでしょう。

世界の原油消費は2018年に9,500万バレル/日くらいにまでなっていますが、その約10%はアメリカのシェールに喰われている現状です。

そう、

「原油価格大暴落!原因はアメリカのシェールオイル!」

と言われていますが、実情は逆でむしろ

世界消費量の10%のシェールオイルのために、今まで原油価格が上がり過ぎていた(協調減算とシェール増産によって)

と言えます。

2000年代の中東産油国時代に舞い戻りそうです。と言ったのは、こういう背景からです。

今後原油価格はどうなる?

tradingviewより

さて、もし「アラブの石油王時代」に原油価格も戻るとしたら、いくらになるのか?

投資家としては、ここからが大事です。(今まではリサーチ)

チャートを見ると、1980~2000の長期レンジは安定しており、2004〜今まではどう見ても外部影響が含まれ乱高下しています。

シェールオイルの損益分岐点が40ドル以上なことと、レンジの上限(上の白線)が40ドル以下のことを考えると、

そこが上限のサポートラインであることが強そうです。

一方下限のサポートラインは、チャート的には13ドル付近であることがわかります。

tradingviewより

また最近の価格調整のトレンドを見ると、約-70%の急落がわかります。

テクニカル分析でよく用いられる「フィボナッチ数列」の割合からいくと、下落の幅は「61.8%」「76.4%」となるため、両面から見て現実的な幅です。

そして、今後もし40ドルまで上がったら次下落するのは、、、

12ドル=40ドル×0.3(100%-70%)

となるため、下限のサポートラインである13ドル付近と近く見通しが立ちそうです。

現状の28ドルくらいを安いと思わず、こう言った背景を元に推察しながら見ていこうと思います。

ごとーは15ドル以下では大きく仕込み、35ドル以上では仕込まないようにしていこうと思います。

以上です!コメント、リツイートよろしくお願いします!

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